ライフプラン…。
直訳をすると人生設計という意味です。
皆さんは、具体的な人生設計について、考えたことはありますか?
私たちの人生には、就職や転職、結婚、出産、育児や住宅の購入、そして、定年退職などなどなど…、人生には、さまざまな、ターニングポイントがあります。
そして、その多くの場合は、個々に自分のその後の人生について考えると思います。
今回は、私たちと一緒に、ライフプランの必要性について、考えてみましょう。
まず、ご自身の人生について、考えることはとても重要なことです。
明確なライフプランを持つことで、有意義な人生を送ることも可能だからです。
だからこそ、ライフプランを、考えることは必要です。
ただ、いきなりライフプランを決めても、そう簡単に人生の設計をすることはできません。
そこで、ライフプランを決める前に、ライフデザインを描く必要があります。
ライフデザインとは、自分の生き方を決めるということです。
どういった仕事をしていきたいのか?
結婚はするのかしないのか?
子どもはつくるのか?
子どもはつくらないのか?
何歳で家を購入するのか?
ずっと賃貸に住み続けるのか?といった、夢や目標を決めることが、ライフデザインなのです。
ライフデザインが見えてくれば、それを実現するために、どうするのかという具体的な生き方や、ライフプランも自ずと決まってきます。
どういう夢なのか、どういうふうに生きていきたいのか、といった思いがなければ、明確なライフプランを作ることもできません。
なぜなら、夢や目標がなければ稼いだお金の使い道を、決めることもできないからです。
そういった意味では、ライフデザインを描くということは、ライフプランを作る際の、準備として、必ずやっておくべきなんです。
これから先の人生をどう生きていくのか、これを決めることって、ある程度の年齢であれば、当たり前と思うかもしれない…。
だけど、若いときはスキルを磨きたいし、役職(ポジション)を目指したいといった、キャリアプランはあっても、人生設計について具体的に考えている人は少ない…。
明確なライフプランを持たず、ただ、漠然と過ごしていけば、あっという間に後戻りのできない、年齢になってしまいます。
そうなったとき、ライフデザインを描いても、そのライフデザインをもとに、実現・実行をするのは、大変難しい場合があります。
ライフプランニングやライフデザインの必要性って、以前にも増して高くなっています。
その理由は次の通りです。
●終身雇用が当たり前でなくなったこと。
ひと昔は、多くの企業では、終身雇用が当たり前で賃金も年功序列型で、常に上がり続けていたけど、現在は、終身雇用を行う企業は減少し、非正規社員も、年々増加の一途をたどっています。
そして、賃金制度は、欧米型の成果主義を取り入れる、企業が増えるなど、雇用環境や賃金制度の変化によって、会社に頼らない人生設計が求められるようになっています。
●公的年金制度に対する不安が増加していること。
少子高齢化が進む日本で、以前のように定年後は年金だけで、悠々自適に暮らすといったことは、非常に難しいです。
そのために、第二の人生を有意義に過ごすには、自分でお金を準備をしておかなくては大きな不安が残ります。
●結婚をしない選択をする人が増えていること。
ひと昔は、就職して結婚、子供ができて家を購入し、という流れが主流でしたが、現在は、結婚をしない生き方を選択する人も少なくないです。
生き方の選択肢が増えたともいえますが、それだけ、自分自身でなんとかしなくてはいけない。
責任も同時に増えているといえますね。
●ライフサイクルに大きな変化が起こっていること。
初婚の年齢は以前に比べ高くなっています。
平均寿命も年々延びているなど、ライフサイクルは、ここ50年で大きく変化をしています。
そのため、これまでの、老後のライフプランは参考にならず、新たに自分なりの、ライフプランを考える必要が出てきています。
ライフプランを作るうえで考えなければならないのは、ライフイベントなのです。
人生には、結婚や出産・育児、住宅購入や定年退職という、大きなライフイベントがあります。
これらのイベントは、結婚資金、子供の教育資金、住宅購入資金、老後の生活資金などと、どれも数千万円の資金が必要なため、このイベントにかかる資金を考慮した、ライフプラン設計が求められます。
確かに、結婚をしない人も増えているため、全ての人に、このライフイベントが、あるわけではないのです。
だからといって、無計画で良いということにはなりません。
社会情勢の変化、将来への不安が大きい今だからこそ、自分で描いたライフデザインを実現させるため、しっかりとした、ライフプランを作って、老後も安心して暮らしていけるように、考えていくことが必要になっているのです。
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